あらすじ
舞台はどことも知れぬ大きな町のどこかにある「ガラクタ通り」
そこに住みついている主人公ステインが通りに捨てられた
ゴミを拾うとそのゴミから毎回思わぬ騒動が…
あっけらかんとした「ポピー」とはひと味違い、笑いながらもジーンと心に染みるエピソードが満載！！
ちょっとオトナの短編アニメーションです。
作品テーマ
社会構造から抜け出して暮らしている一人の男の幸福感と死生観を描いた。
ガラクタ一つ一つに生命を感じて、またその生命が消えることで、男の心にいつも死生観が刻まれる。
「何かを受け取ると、何かが消える」
そうした自分と他の命とのつながりを描いた。男の対話の相手は、いつも人間ではない。それはガラクタではあるが、それと対話をすることで自分を見つけたお話。
最終話で、男は「自分を与える」という生き方を見つける。
ホームレスを主人公にしたのは、「本当の物の価値や豊かさ」を現代に問いかけたから。本当の物の価値や豊かさとは、命との交流にある。
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2003年作品
★第八回釜山国際映画祭 正式出品
★第５３回メルボルン国際映画祭
国際ショートフィルムコンペ部門正式出品
★平成１５年度［第７回］
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 優秀賞受賞
★ＣＳキッズステーションにて放映
© Ryuji Masuda/Happinet pictures/S1- T3
ステイン
ガラクタ通りに住みついている人間。
部屋の中で独り、南の島に思いをはせるような男。
クリスマスをどうやって祝ったらよいのかわからない不器用な人。
ステインが拾うガラクタの一つ一つから愉快で奇妙な物語が展開していく。
パルバン
ガラクタ通りに住みついている大きな猫。
部屋のいつもステインの部屋に食べ物をたかりにくる。
ドライな性格で、一見すると無愛想で不気味だが、やさしい面もある。
ステインと一緒に騒動に巻き込まれたり、より騒動を大きくしてしまう。
いつも「恨」と書かれたセーターを着ている。
イートン
第1話に登場。
捨てられた卵から生まれた謎の生物。
一見とてもかわいいが･･･。
指輪トカゲ
第2話に登場
楽しげな性格だが、いつもお腹を空かしている。銀の指輪をネックレスにしており、見た目は同じだが、ガラクタ通りに複数生息中。
色違いの女の子トカゲも。
極楽鳥
HEAVENLY BIRD
第４話に登場。
ガラクタ通りに迷い込んだ南国の楽園の鳥。
故郷の家族に思いをはせる。
子猫
第７話に登場。ガラクタ通りに迷い込んできた子猫。
パルバンに拾われ愛情をそそがれるが･･･、
フクロザル
ガラクタ通りの住人。
サルといってもいつも袋をかぶっていために本当にサルかどうか定かではない。
袋の下の素顔を見た者は今のところいない。
自由な鳥
第８話に登場。
S1-T3にあこがれる鳥。
ステファニー
第9話に登場。
ガラクタ通りに迷い込んだ女の子。
右も左も判らず戸惑い泣き出す。
ロメリア
第9話に登場。
ステインの拾った趣旨から生えた不思議な花
ステインの夢の中のロメリアは人間の少女のような顔を持っている。
タイニー
第12話に登場。
ガラクタ通りの噴水に住み着いている魚。
どこまでも大きくなり、ついには･･･。
警察
第13話に登場。
ガラクタ通りにパトロールに来た警官。
威圧的な態度でステインを追い詰める。
パイロン
ガラクタ通りに住みついているヤシガニ。
群れで暮らしている。
臆病な性格で、いつもパイロンをかぶって隠れている。
着物美人
第3話に登場。
ステインが拾った美人画。
その絵の中の美人にステインが恋をする。
ラジオボーイ
第6話に登場。
ステインとパルバンが不思議なラジカセとガラクタで組み立てたロボット。
顔のダンボールに描かれている表情が回転することで、感情を表している。
クビワイヌ
ガラクタ通りの住人。
子供の頃に首輪を絞められたまま捨てられたために、そのまま首輪が残っている。
年をえて成長するごとに首輪がしまって、息苦しい状態。
ロボット S1-T3
第8話に登場。
心を持ったおもちゃのロボット。
自由にそらを飛ぶことにあこがれ、そのための協力をステインに迫る。
手袋
第9話に登場。
ステファニーが落とした手袋。
ステファニーを助けようとするが･･･。
子猫2
第9話に登場。
動くものに興味があり、手袋をどこまでも追いかける猫。
宇宙船
第10話に登場。
ガラクタ通りの上空を飛来し、戦闘機と戦う宇宙船。
赤ちゃん
第13話に登場。
ガラクタ通りに捨てられていた、可哀想な赤ちゃん。
